2017年度版 年賀状作品のご紹介（素材集）

もうずいぶん長いお付き合いをさせて頂いて

今年もコトリエの作品を多数収録して頂いている年賀状素材集が発売になりました。

お家でプリントしたい方、イラストをちょっと添えてアレンジしたい方なんかも

ご家族で幅広くご活用頂ける一冊だと思います。

よかったら全国の書店でご覧になってみてください。

【2017年版 年賀状データ集 PACK PREMIUM   C&R研究所デジタル梁山泊 】

※リンク先はamazonです。

2017年度版 年賀状作品のご紹介（マイプリントさま）

毎年お世話になっているマイプリントさまより

コトリエの年賀状も発売して頂いております。

ネットからご注文いただけるデザインは下記にリンクしております。

よかったらご覧になってみてください。

○レースの波のぷかぷか水鳥

○ふわふわお空のペンギンさん

○赤ちゃんとふかふかたまご

○ひよこちゃんのミモザボトル

11月3日文化の日に、海のそばの教会で親族とごく近くの友人だけで

ちいさな結婚式をしました。

大好きなブルースター（オキシペタルム）がちょこんと入っている

爽やかなウェディングブーケでお気に入りです。

招待状をはじめ席札やメニュー表などのペーパーアイテムは

わたしの手作りで、拙くささやかなおもてなししか出来なかったのですが

等身大の私たちを見守ってもらえて幸せに思います。

これからも、上手にすることよりも、楽しく工夫することを。

ふたりで家庭を手作りできたらと思います。

友達で絵描き仲間で大好きな画家のeriさんに描いて頂きました。

ずっと大切にしたいものがある幸せを、本当にありがとう。

よっこいせ〜

よいしょ、よいしょ！くまちゃんが鉱石を集めています。

鉱石が大好きでいくつかお気に入りの鉱物標本を持っています。

好きなモチーフを描くのはすごく力不足を感じて悔しいな。

理想の石に近づけたい欲望はたった一枚じゃ足りないから

また新しい石を集めようと思います。いつか絶対お気に入りの石作って集めるんだ〜

くまちゃんと一緒にわたしもよっこいせ〜！だ！

＊＊＊

ひきこもりの私がよっこいせ〜と久々にお出かけしたお話なんだけど、

先週大好きなイラストレーターさんの寺田順三先生となりゆきサーカスさまの

イラスト講座を聞きにいってきたんです。

寺田順三先生がイラストレーションスクールを開校されるそうですよ〜

先生達の駆け出しの頃のお話を聞いたんだけど、びっくりするような行動力でした。

体験談をお話しして下さって、私たちに勇気を与えようとして下さってるんだなあと感じました。

もっとたくさんの人に見てもらったほうがよい、という言葉をかけて頂いて

心のどこかでわかっていたことなのに、改めて尊敬する方の口から聞くと

苦手なことから避けてばっかりだったなあ、と素直に受け入れられてありがたかったです。

ここ数年は展示も、ホームページやSNSでの発表も全く何もしていなくて

絵を見てもらうのは気心の知れた親しいお友達や家族

もう何年も懇意にして下さるお付き合いの長い優しい編集部の皆様だけ。

とっても甘えさせてもらっている環境で、温かくて幸せな事なのですが、

それにあぐらをかいていたら、本当に良い絵は描けなくなってゆくなと

うすうすとなんだか焦りのような気持ちがありました。

先生方がおっしゃるように、人に見てもらうという事を意識すると

バラバラと今までのお仕事内容を羅列するよりも

せっかくだったらちょっとなにかテーマをきめて少しでも楽しんで見てもらいたいな、とか

やっぱり、誰かに見てもらうんだって思うと、自分の中の精一杯の気配りをしたくなるものね。

その「気配り」だとか「気持ち」こそ良い絵の芯の部分になるんじゃないかって思う。

今年ももう半分まできたけれど、上半期はお引っ越しや入籍の機会で、身の回りを整えることや

改めて今までお世話になった方への感謝の気持ちをたくさん感じる事ができたので

下半期は、今後の発表や展示の予定など考えながらの作品づくりを１からやろう。

駆け出しです！と言えるような勢いやフレッシュさは私には無いかもしれないけど

歩き出しです！と言えるように足踏み体操（まだ進んでない）よっこいせ〜！です。

ピアノテキスト教材の挿絵です

ヤマハ音楽教室さんの専用教材、ピアノテキストの挿絵をチラホラと担当させて頂きました。
こちらは「クッキータイム」というアメリカの曲の挿絵です。
楽しい音楽の時間がもっと楽しくなるお手伝いが出来たらなと思って
絵本のような挿絵を考えてみました。

毛玉とアイロン

約束とは、人を喜ばせること

「暮しの手帖」の松浦弥太郎さんの本でこの言葉をみて

ああほんとうに、ぜひともそうでありたいなあと、ふかぶかと思いました。

これまでわたしはいくつの「約束」を交わしてきたかしら…

はじめてのお仕事、はじめてのデート

ひとつひとつの約束が私を成長させてくれたのは言うまでもありません。

それはきっと、ひとりひとりが大切な人だったから。

大切な人と向き合うためにちょっぴり背伸びをするからだと思います。

見栄っ張りなのかも、しれません。

でもひとりで放っておくとどこまでも背中がまあるく小さく丸まって

いずれ毛玉か何かになるに違いないのでとてもありがたいなあと思っています。

人と向き合うことは、じんわり、あたたかいアイロンみたい。

約束をするから大切な人になるのか、大切な人だから約束をするのか。

わたしにはどちらもあって、そのどちらも大切なことに変わりありません。

約束を交わすほどの仲になれることがどんなにうれしい大切なことか。

初めてお話する方とお仕事という約束を交わしてから関係を深めてゆくことがあります。

突然メールなどで素敵な計画を見せて下さり一緒に作りませんかと誘って下さるのです。

こっそり教えて下さった素敵な「計画」を、きちんと素敵な「もの」に仕上げる約束。

喜んでもらえないと約束は果たされた事にならないと思うから私は精一杯の背伸びをします。
プレッシャーはそのままアイロンになって私を伸ばしてくれます。

ここのシワもっと伸ばせるよ、って教えてくださることも多くて、自分のシワの発見の連続です。

シワシワの自分を受け入れて、ひとつずつ丁寧にシワを探しては伸ばしていきたいです。

＊＊＊

いっぽうで大切な人だから約束をする、ということもあります。

この春、私は大切なひとと結婚をします。

家族として生涯寄り添うという約束を、喜ばせるにはどうしたらよいのか…。

喜ばせるどころか何の役にも立たない毛玉が家にころがっていては邪魔なんじゃないかと心配です。

役立たずでもせめて、ニット帽のてっぺんについてる毛玉みたいに、あったら面白いかな、くらいになりたいです。

（そんなことを言うとニット帽のてっぺんの毛玉に失礼だ、あの毛玉は毛玉界においても素晴らしい毛玉ですよね）

部屋の隅っこで固まって丸まっていたらただのでかいホコリなので

これからはもっと自分からも動くことがだいじだなと思っています。

ところで「誇らしげなホコリ」という使い道に困る駄洒落を思いついてしまったのですが

使う機会がもうこれからの人生で今しかない気がして、いてもたってもいられませんので

今日ここに記させてください。

こんなくだらないことでも思いついたことを心に仕舞っておけない性格で、

思いついてしまったイラストを発表しはじめたのも今思えばこの性分のせいです。

くだらない思いつきイラストや駄洒落にお付き合いくださる温かい人ばかり。本当にありがとう。

＊＊＊

「約束を交わす」ということがどれだけうれしくて愛おしくてだいじなことだと思っているか…

これだけ文字数を使っても、まだ全然うまく言葉にできた気がしません。

これ以上言葉にしようとしてもくだらない駄洒落が思いつくばかりです。

お友達や家族、夫となる彼、お仕事を下さるみなさま

これまでたくさん楽しい約束をしてくださってありがとうございます！その約束のぜんぶが宝物です。

松浦弥太郎さんのように「約束とは喜ばせること」だとまだ力強くは言えないわたしですが

約束とは喜んでもらうために手を尽くすこと。だと心に決めて。

ものづくりにおいても、暮らしにおいても、自己完結でおわらせずに

大切なひとに喜んでもらうために、心と手を尽くしてゆきたいです。

＊＊＊

追伸

ニット帽のてっぺんについてる毛玉は素晴らしいものです。

万が一あれがポロっと取れてしまったら、私はきっと心底がっかりするでしょう。

あの毛玉をなくしても帽子としての機能に差し障りはありませんが

それでも私は一生懸命探すでしょう。そういう毛玉に、私はなりたい。